ブライダルシーンにおけるマジックコンテンツの意義 | 人生最高の日を彩るエッセンス

ブライダルシーンにおけるマジックコンテンツの意義 | 人生最高の日を彩るエッセンス
2025.9.30
こんにちは。
目次
1.心が動く瞬間を生む
3.正解に伝わる”体験”に落とし込む設計
4.海外のリアクションとギャップ
5.制作の裏でぶつかった壁
6.なぜKISAIがこれやるのか
7.おわりに|「文化を翻訳するエンタメチーム」でありたい
1.結婚式を挙げる意味とは
令和になり、「結婚式をしない」という選択も珍しくなくなりました。
写真だけのフォトウェディングや、家族だけの食事会など、形はどんどん多様化しています。
でも、その中でも結婚式を挙げた方はほとんどの場合“ちゃんと挙げてよかった”と口を揃えて言います。
それは「楽しかった」とか「憧れだったから」とかではなくて
「あの日の気持ちは、今も自分たちの支えになっている」という想いでした。
ある新婦はこう話してくれました。
「子育てで余裕がなくなる日もあるけれど、ふと結婚式の写真を見ると、“この人と一緒に生きようと思った瞬間”を思い出せるんです。」
結婚式というのは、ただのお祝いイベントではなく、
“未来の自分たちが立ち返るための記憶”をつくる時間なのかもしれません。
だからこそ、今の新郎新婦は“心に残る一日”をどうデザインするかを大切にして準備に取り組むのだと思います。

2.記憶に残る一日にするために
どんなに美しい会場でも、豪華な演出があっても、“記憶に残る結婚式”になるかどうかを決めるのは、その日に生まれる感情の幅だと思います。
笑って、少し泣いて、驚いて、静かに余韻に浸る。
その揺れがあるからこそ、
人は「いい式だったね」と心で感じ、長く覚えている。でも、今の時代はその“感情の波”を自然につくるのが少し難しくなっています。
友人に余興をお願いすることが減り、誰かを巻き込む演出に気をつかうようになった。盛り上がることよりも、「みんなに負担をかけないこと」を大事にする時代です。
それでも、おふたりはきっと思っているはずです。
「ゲストには心から楽しんでもらいたい」
「そしてできるなら、自分たちも楽しみたい」
その気持ちが、私たちに声をかけてもらえる理由だと思います。誰かを驚かせるためではなく、
その場にいる全員が“同じ温度”で楽しめる時間をつくるために。
結婚式は、見せるためのものではなく、感じ合うための時間です。
そして、その時間をどうデザインするかで、その日の記憶はまったく違う形で残ります。
3.会場を彩る、驚きと笑顔の時間
結婚式には、いくつものハイライトがあります。
感動するシーンもあれば、笑顔が生まれる瞬間もあります。
その中で、ゲストがふと声をあげたり、新郎新婦が自然に笑ってしまうような"驚きの時間"があると、式全体の印象は一段と鮮やかに残ります。
マジックの良さは、まさにそこにあります。誰もが知っていて、誰もが楽しめる。そして、次に何が起こるのか分からないサプライズ性を持っています。
おふたりが中座している時間には、各テーブルを回ってゲストにマジックを披露する"テーブルマジック"を。目の前で起こる不思議な出来事に、大人も子どもも思わず笑顔になります。
そして再入場のあとは、おふたり自身が楽しめる"二人のためのマジック"を。会場全体を巻き込みながら、おふたりの絆やテーマに合わせた演出で、式のクライマックスに彩りを添えます。
ゲストの表情、新郎新婦の驚き、それらが重なって生まれる空気こそが、結婚式の記憶を形づくるもの。マジックが主役にはならずお二人の華を添える演出として印象に残すことが出来ます。
その驚きと笑顔の連鎖が、式全体を心に残る一日に変えていくのです。
私たちがこの仕事を続ける理由
正直に言えば、マジック自体はどこででも披露できます。
企業イベントでも、パーティーでも、ステージでも。
でも、結婚式での時間は少し違います。
そこには“お祝い”以上の意味がある。
家族や友人、これまでの人生を共にした人たちが集まり、
ふたりのこれからを心から願う。
その空気の中で起こる驚きや笑顔には、特別な力があるんです。
過去にこんな言葉をもらいました。
「両親があんなに楽しそうに笑っているのを初めて見ました。」
「ゲストがみんな一緒に驚いてくれたのが忘れられません。」
その瞬間に立ち会えること。
それが、この仕事を続ける一番の理由です。
マジックはほんの数分の出来事かもしれません。
でも、その中に宿る感情は、きっと長く残る。
それを信じて、僕たちは一つひとつの式を大切にしています。
結婚式が終わったあとも、「あの瞬間、楽しかったね」と思い出してもらえるように。
その日がふたりの人生の“記憶の灯り”として残るように。
僕たちはこれからも、人の心に残る時間をつくり続けていきます。
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